昨日に引き続き今日はEPSの実習の模様をアップします。
EPSとは電子式パワーステアリングのことです。
従来の自動車では,油圧を使い(エンジンの回転で油圧を作り)パワーステアリングを効かせていました。
しかし最近の自動車ではバッテリの電気でモータを回し,このモータの力でパワーステアリングを効かせています。これがEPSということになり,最近の乗用車で用いられているパワーステアリングでは主流になりつつある機構です。
実習車はホンダのアコードを使用します。
(左)ステアリングギアボックスを分解して部品の名称や役目を再確認します。
(右)トルクセンサが信号電圧を作る原理を実験しています。EPSでは,このトルクセンサが信号電圧を作る原理がチョット難しかったりします。
ちなみにトルクセンサとは,簡単に言えばタイヤが地面に接地している状態で,ステアリングホイールを廻した時に,「どっち側に回したのか?」とか「どのくらいの力で回したのか?」などを計測するセンサです。
(上)これから実習車を使ってセンサ,アクチュエータなどの電圧測定を行うのですが,ECUがエンジンルームにあるのでコネクタなどの場所の確認をしています。
(左右)オシロスコープ(簡単に言えば電圧計です)を使用して信号電圧などの測定をしています。
さすがに4年生なのでオシロスコープは楽勝に使いこなします。
「EPSってハンドルが軽すぎるイメージがあるけど,最近のEPSは従来の油圧式のものに比べても違和感が少ないもんだなぁ~」
「学科授業で疑問に思っていた事があったけどスッキリしました!やっぱりクルマで試しながら勉強するとわかりやすいですねっ!」 などと学生たちが言っていました!
このように,一つ一つ測定することで学科授業では微妙な理解度だった所も分かりやすく学ぶことが出来ました。
難しいと意識していたEPSについて学んだ一日でした!
GIA 新潟国際自動車大学校へGO!